あっちも春、こっちも春
娘の初節句を祝ってくれるということでこの週末は妻の実家へ帰っていたのだが、その間に私の妹が産気付き、今日の朝に男の子を出産した。母子共に無事で何よりである。めでたい。
家の周りを散歩していると、もうつくしが顔を出していた。早いというか、早すぎるだろう。ふきのとうもいっぱい出ていたので、天ぷらにしようと家族分ちょうだいした。
娘の初節句を祝ってくれるということでこの週末は妻の実家へ帰っていたのだが、その間に私の妹が産気付き、今日の朝に男の子を出産した。母子共に無事で何よりである。めでたい。
家の周りを散歩していると、もうつくしが顔を出していた。早いというか、早すぎるだろう。ふきのとうもいっぱい出ていたので、天ぷらにしようと家族分ちょうだいした。
前回に引き続き、下ネタ注意である。
「txeさん、終わりましたよ」
ふと、声が聞こえた。麻酔で今まで意識が無かったからだが、手術が終わったみたいだ。生きて帰ってこれた~。
「は、はいっ、ありがとうございました」反射的に答えると、
「おぉ~、はっきりしてはるわ」と、執刀医の先生がおっしゃい、一同が笑った。
と同時に、猛烈なのどの痛みと腰のびっくりするような激痛が走った。
全身麻酔の場合呼吸が止まるので、気管にステンレス製の管を通して人工的に呼吸させるらしい。そのステンレスの管を突っ込んでいたので、のどをこすって痛いのだ。腰の痛みは、元々腰痛持ちだからなのだが、おそらく同じ姿勢でずっと寝ていたのが悪いか、寝ていた姿勢が腰に悪かったかだろう。
それともうひとつ違和感が。尿道に管を通されている。鉛筆くらいの太さのチューブ。もちろん、おしっこを抜く管。この想像を超えた太さの管をどうやって挿入したか、尿道内が今どういう状態なのかを想像すると、もう泣きそうである・・・。
手術室前のドアを抜け、ふたたび現世に戻ると妻が「おかえり」と待っていた。私はへろへろになりながら「長かった?」と聞くと、そんなに長くなかったよ、2時間もかかってないんじゃないかなとのこと。部屋に戻ると、相部屋のみなさんが「おかえりなさい」と優しく迎えてくれた。なんかこの瞬間に、相部屋のみなさんと仲良くなれた気がする。
腰痛もさることながら、先日からの絶飲食でおなかが空いてたまらない。のども痛むしカラカラに渇いている。渇きすぎて歯茎と口の中の皮がくっついて痛い。看護婦さんを呼んで聞くと、まだ水も飲んではいけないらしい。代わりに看護婦さんが湿らせたガーゼで口の中を拭いてくれる。とにかくおなかが空いているので、看護婦さんの指を噛み切ってしまうのじゃないかとドキドキした。
それとやはり気になるのがおしっこの管だ。この管があるおかげで尿瓶を使わなくて済むわけだが、「じょ~」とできるわけではない。膀胱に尿が溜まると、この管をゆすって膀胱壁を刺激する。そうすると膀胱が少しずつ尿を排出しようと動き、管を通って少しずつ尿が出る。これがまたもどかしく、3歩進んで2歩下がるみたいな感じでしか出てくれない。看護婦さんが時折様子を確認して管をゆすってくれるのだが、そのたびに「あわわわわ」という気分。水は飲んでいないのだが、何リットルも点滴しているので、体がむくみ、指輪や腕時計が苦しいくらい水分過多状態。でもおしっこは出たかと思えばその半分くらい膀胱へ戻ってくる。しかも管が透明なのでその様子が見えてしまう。何より管の感触が気持ち悪い。
晩、とにかく腰が痛すぎて一睡もできなかった。深夜に看護婦さんに湿布を貼ってもらったり座薬を入れてもらったりとしたが、常に歯を食いしばっている状態。手術に伴う微熱もあり、気持ち悪い汗をかく。ナースコールを2回は押したと思う。看護婦さんたちはいくら仕事とはいえ、嫌な顔ひとつせずてきぱきと気持ちよく対処してくれる。そしてとても臨機応変。本当に感動した。
とまぁ、看護婦さんたちの仕事ぶりに感動しながらも、とても苦しい夜を過ごし朝を迎えた。とにかく、おなかが空きすぎて限界なのだ。でも、おならがまだ出ていない。腸が動かないことには、食事はおあずけらしい。体の負担が少ない手術とはいえ、なかなかつらいものである。
寝付けないので、久しぶりに投稿する。で、まずはじめに、本人は至ってまじめに書いているのだが、このエントリには汚い表現が含まれるので、お食事中のかたなどはご注意を。
手術当日の朝、空腹で目が覚めた。喉も乾いているが、水も飲めない。病室の他の入院患者さんがおいしそうに朝食を食べているのを横目に、今回執刀してくださる先生のくれたメモを何度も読み返す。看護婦さんが1時間に1回、血圧や熱を測ってくれる。手術予定時間は午後2時。
昼前、担当の看護婦さんが来た。
「浣腸しますね~」
絶飲食しているのは、胃の中のものが何かの拍子で気道を塞いだりなどのトラブルを避けるためだと思われるのだが、それ以外にも麻酔中にお漏らししてしまうのを極力避けるためでもあろう。
「浣腸したら、5分くらいガマンしてくださいね~。で、用を足したら便を確認するので、流さないでトイレに備え付けてあるナースコール鳴らしてくださいね~」
・・・仕方がないとは言え、屈辱的である。そして浣腸してもらうとすぐに猛烈な便意をもよおし、とても5分もガマンできない。出したら流さずに看護婦さんを呼んで便を確認してもらう。これを5回くらい繰り返した。へとへとである。
昼過ぎに、手術用の浴衣に着替える。パンツの替わりにT字帯というふんどしの頼りないものというか、こんなんやったら無くてもええんちゃうのってやつを締める。ここでちょっとしたトラブルが。用意していたT字帯には今回必要ないビニールが貼ってあったのだが、これがまたベタベタと肌に張り付いてとても気持ちが悪い。締めて10秒経たないうちに耐えられなくなってしまった。些細なことでも、レビューが必要なものである。ちなみにこのトラブルは、ベテランの看護婦さんがみごとな方法で解決してくれた。
その後、これからしばらくお世話になる点滴の管を確保・固定したり、麻酔を効きやすくするための薬を飲んだりするうちに、手術をするという現実味が増してくる。予定時間から少し遅れたころ、「txeさん、行きますよ~」との声。移動用のベッドに移り、手術室へ。妻とは手術室の前のドアでお別れ。しかし大きい病院なので、ドアから手術台までが遠い。迷路みたいにぐるぐる回ってやっとたどり着く。しばらくすると、執刀してくれる先生方がいらっしゃった。
「txeさん、始めますよ」
「はい、お願いします」
麻酔のためのマスクが着けられる。あぁ、おなかすいた。カツ丼食いたかった・・・
入院当日の朝、妻が運転する車に乗って病院へ。
入院手続きをして、指示された病棟へ行く。ナースセンターで「しばらくの間お世話になります」とあいさつをして病室へ。病室のみなさんにもまずあいさつ。
パジャマに着替えたら、すぐに身体測定。そうこうしているうちに昼食の時間。看護婦さんが持ってきてくれる。よく「病院のごはんはおいしくない」とか言うし、これから約1週間はここのごはんを食べなきゃいけないかと思うと少し気が滅入った。この食事後48時間は絶飲食なので、食事ともこれでしばしお別れ。ということで食べ始める。もくもくと食べる。
「ん? むっちゃおいしいなぁ・・・」
とてもおいしいのだ。味もいつも食べている食事より濃い。鯖の炊いたのなんて、居酒屋でそこそこの器に入っていたらいい値段しても当然の味している(ここの食器はプラスティック製)。あっという間に平らげた。食べ終わってすぐに次の食事が待ち遠しくなってしまったのだが、次の食事は48時間後。それまでは水も飲めない(T_T)
午後は担当の先生から手術についての詳しい説明。
「手術はおなかに3つ、小さい穴を開けて行うので、回復も速いですよ」
「はい、ありがとうございます」
「静脈瘤につながっている動脈を切ります」
「なるほど」
「で、動脈と静脈がくっついているので、両方切ります」
「なるほど、仕方がないですね」
「それとリンパ管もくっついているので、切らざるを得ません」
「はぁ、そうですか・・・」
「あと、手術の都合上、全身麻酔で行います」
「ぜ、全身麻酔ですか!」
・・・下半身麻酔かと思っていたので、麻酔の注射が痛いんだろうなぁと覚悟していた。しかし全身麻酔と聞いて、麻酔からちゃんと覚めるんだろうか、覚めたら別の人格になってないだろうかとか心配になった。よほどのことがないかぎり大丈夫なんだろうけど。麻酔を担当してくれる若くて美人な先生が「大丈夫ですよ、手術中つきっきりで見守ってますから」なんて言ってくれた。よろしく頼みますと笑ってお願いしたものの、その時の私はぜったい情けない顔をしていたんだろうなぁ・・・。
手術の前の夜は不安と空腹で寝付きが悪かったが、いつの間にかしっかり寝てしまった。
今年の5月に入院したことについて報告すると9月1日のエントリに書いてしまった以上、「今更・・・」と思いつつもやはり記しておこうと思う。ま、どうでもいいことをつづるだけ。今日は入院までのいきさつをアバウトに。
なんか今年の1月頃から、体中の調子が悪くなってしまった。特に肩こりと腰痛がひどく、布団で横になることすら痛くて苦しい状態。それに加えてひどい目の疲れ、起きているのに歯ぎしり、しまいには手足のしびれまで出てきて、外出することも難しくなってしまった。
そして何より困ったのが、その原因がさっぱりわからなかったことだ。30歳を越えたらこうなるものなのかとも考えたが、どうもそんなことはなさそう。
それに加えて、昨年末に判明した静脈瘤。治療方法は手術しかないと言われ、「おなか切るのイヤだなぁ」と思っていたのだが、これを機に体中まとめて治そうと考えることに。手術自体は、執刀する先生方は大変だが私の負担は小さい「腹腔鏡下手術」をしてくださるとのこと。
入院・手術のために体中検査をするのだが、その合間を長椅子で待つのが苦しかった。健康でも病院の長椅子でじっとしているのは結構苦痛だが、ましてや腰痛肩こり、手足のしびれがあったので辛くてたまらない。
そして「いやだなぁ、いやだなぁ」と思いながら入院・手術を待つのは、まるでマラソン大会を控えた小学生のような心境だったなぁ。
そうして迎えたはじめての入院は、良い意味でも悪い意味でも裏切られっぱなしの連続だった。
続くよ。
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