今日の書「かっこう」
季節はずれだが、拙稿「かっこう」の一部を書いてみた。

なんでこんなんを書いてみたかというと、先日行った香雪軒で、前から気になっていた筆「白梅」を購入したので、その書き味を見たかったのだ。
この白梅、見た目はちょっとだけ大きいかなっていうくらいの細筆っぽい。しかし、これは細筆として使うだけというのはもったいない。この筆、玉毛(たまげ)なのだ。玉毛とは猫の毛を意味する。一般にも玉毛の筆は売っている。しかしこの白梅は私が見た中では長め太め(つまり少し大きめ)で、毛の艶が良い。一般の玉毛筆は三毛だが、白梅は名の如く白い毛のみが用いられている。
で、書き味。
なんか加えた力をおもしろく発散して、独特のコシとしなやかさがある。筆が紙の上で踊るみたいな感覚。イタチほどしっかりはしていないし、羊毛みたいになよなよしてない。猫の如く絶妙な力の入れ加減抜き加減でおもしろい。たぶんこの感覚は使ってみないと解らないと思う。
で、今回は命毛(のげ)を主に使っての仮名交じり文。
私は細筆だろうと根本からおろす。普通は先だけほぐして使うものだが、根本までほぐした方が墨のたまりも多いし、要は頑張って筆を持ち上げ続ければよいだけのことと思ってほぐす。小学生の頃からだ。お習字の先生には「あ~ぁ、また根本までほぐしちゃって」と言われたものだが、別に糸を巻くこともなく、糊を使って固めることなく書いてきた。上手い下手は別。
命毛が良いので、細い線もさらさら書ける。
ちなみにこんなのも書いてみた。

これは250文字くらい(般若心経くらい)あるのだが、半紙に収まった。墨を筆に含ませたのは最初の一回だけなので、硯いらずに思われがちだが、私は最初に筆を人一倍ならすので、ある程度広さのある墨堂がないと困る。漢字みたいに画数が多い文章を書くならばもっと墨を何回か含ませないと無理だろうが、そんなにしょっちゅう墨をつけてつけてしていては作業効率が悪いから、昔の人は細筆でもしっかり根本までほぐしていたんじゃないかなって勝手に想像した。
出来映えは今回もあまり良いとか悪いとか考えてない。
書いてみて、楽しかった、それ以上に何を求めようか。
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