Home > なんか好き, 書の道, 独り言, 趣味 > 今の私の書道道具その一

今の私の書道道具その一

8 月 25th, 2007

とまぁ、下手の横好きでハマっている書道だけど、道具を集めるのもまたとても楽しい。
昔から文房四宝と言って、硯、紙、筆、墨についてはとても大切に扱われてきた訳だが、その中で最も大切に扱われてきたのが硯。
理由は、他の道具は消耗するのに対し硯は残るということと、昔良い硯は高い位の役人ですら手に入れることができなかったというほど貴重なものだから。他の道具の材料は基本的に生き物なので、その生き物が絶滅しなければ材料を確保できる。しかし硯の材料は天然の石なので、自然が織りなす偶然の中で作られたある程度の均一な石材が必要であり、そんな石はとても貴重というのが行きつけの書道用具屋のお爺さんが言っていたうんちく。

まぁ、他にも落款に使う石なども物によっては財産扱いとなるわけだけど、篆刻についてはまた後日。

まずは硯から。

左は羅紋硯。安価で数百円。墨おりがとても良くて気に入っている。
右は歙州魚子紋硯(きゅうじゅうぎょしもんけん)。たまたま特別奉仕してあったのをさらにお願いしてすっごく安くしてもらったが、それでも高価。左の羅紋硯と似ているので、現在はこちらを黙って使っている。理由はこの硯を購入したことを妻にまだ内緒だから(^^;
硯と言えば、端渓か歙州というくらい歙州硯も有名。端渓よりも歙州の方が一般に見た感じは派手め。価値としては端渓の老坑に勝るものはないとされ、旧端渓硯は極めて高価だ。最初に書道用具を揃えるときも、お店のご主人に「高くても端渓を」と勧められた。もし惚れるような端渓硯を見つけたら、その時手に入れる方法を考える。
で、話はこの写真の歙州硯魚子紋に戻るが、これは初めて目にしたとき一発で惚れた。魚子紋とは魚の卵の意味で、石に細かな斑点がある。
この写真でわかってもらえるかなぁ・・・

そして硯の縁の部分に龍が彫ってある。

あと写真にはないが、この硯には花梨の箱が付いていた。しかしこの箱は少々傷んでいる。でもまぁ、肝心の硯に傷があるわけではないのであまり気にしていない。

ちなみにこの歙州硯の使い心地だが、墨をするのは羅紋に比べて1.5~2倍くらい時間がかかる。しかし羅紋硯ですった墨よりも粒子が細かいのか、同じ墨をすっても墨色が違う。紙や墨、書きたいものによって使い分けたいと考えている。

txe なんか好き, 書の道, 独り言, 趣味

  1. 8 月 25th, 2007 at 02:21 | #1

    おぉ、いいなぁ。書道関連品、もっと色々紹介してください(^^;

    何も無い状態から、とりあえず一通りの道具を揃えようと思ったら、いくらくらい必要なのかな?
    当然、ピンキリやろうけど、それほど高級品じゃなく、でも安物じゃなくて、それなりに愛着を持てるようなレベルで・・・。

  2. 8 月 25th, 2007 at 10:47 | #2

    > 何も無い状態から、とりあえず一通りの道具を揃えようと思ったら、
    > いくらくらい必要なのかな?
    > 当然、ピンキリやろうけど、それほど高級品じゃなく、でも安物じゃ
    > なくて、それなりに愛着を持てるようなレベルで・・・。

    zonさんも文房具好きですもんね~(^^;

    基本的には文房四宝の硯、紙、筆、墨があればとりあえず書けます。
    これに、下敷き、文鎮、水差しなどがあれば便利(というか、ほぼこれらは必要)。

    いずれの道具もピンキリですが、少なくとも文房四宝のものはある程度良い物を揃えられる方が良いと思います。

    それと太筆か細筆か、漢字かかなかなどでも変わってきますが、それはまたそれぞれの項目で。

    で、漢字で太筆とした場合、以下の選び方だと大体1万5千円くらいで揃えられそうです。

    まず硯。
    やはり端渓! と言いたいところですが、端渓硯でも老坑や宋坑、麻子坑などといろいろ種類があるし、またピンキリで、しかも本物かどうかなど色々つきまとってくるので、こういった硯を選ぶのは結構難儀。
    なので私は安価な羅紋硯をまずは勧めます。羅紋硯の良いところは、安い割にかなり使いやすい中国硯ということです。日本産の硯も良い物はありますが、硯は中国のものにはかなわないらしい。
    漢字ならば7吋(縦17.5cm)くらいのものが使いやすいのでは。かなならばそれよりも小さめを。価格は店によって変わりますが、数百円です。選び方のコツは、横目の細かいものを探すことだそうです。

    次は筆。
    筆はある程度良い物をお勧めします。私が今メインで使用している筆は5千円のものです。予備でと千五百円程度の同じような感じの筆を購入して使ってみましたが、はっきり言って全然違います。1万円くらいする筆を試し書きさせてもらうと、さすが1万円するだけのことはあるなって感じます。
    漢字で半紙4~6文字ならば、最初は兼毫といって腰のあるイタチの毛を芯に柔軟な羊毛を囲んだものが個人的にはお勧めです。
    試し書きできるお店で買うのが理想的。そして遠慮せずに納得するまで書いてから決めることです。書く字に困ったりしますが、よく使うのが「永」という字です。とめ、はらい、はねなどあらゆる書の要素が入った字と言われています。あとは自分の名前とか、適当な四文字熟語などで感触をつかんでみたら良いと思います。

    次は墨。
    これも墨汁とか固形墨、和墨か唐墨などと色々あるのですが、墨汁は便利なんだけど色々とやっかいなことも多いので略。唐墨も使い方にコツがあるそうなので、今回は略。ということで、和墨で考えていきます。
    私が今メインで使用しているのは「顕微無間 3丁」です(3千円くらい)。結構減るので、もうひとつ大きい5丁でも良かったかなとも思っています。
    あと、同じ墨ならば寝かしてある(古墨)が良いです。書道用具屋のおじいさんが言っていたのは、墨の中にある膠が変化するのに30年くらいかかるからだそうです。そして墨を選ぶ時は、同じ墨ならば桐箱が古く汚いのを選ぶと良いそうです(その店で長く寝てるし、昔の価格のままならば安いから)。あとは好きな墨色を選ぶとよいでしょう。一般に古墨の方が濃い墨から薄墨まで幅広く使えると言われています。

    そして紙。
    紙には漢字用と仮名用があるので注意。手漉きと機械漉きがあり、当然手漉きの方が高価ですが味があります。
    紙も墨と同様、寝かせたものの方が良いのですが、寝かせ方が悪いとかえって悪くなってしまいます。
    今私が使っているのは「李白」という半紙で、五百枚3600円でした。ネットで見ると李白でもっと安いのがありますが、私のものは店で充分に寝かせたものらしく、ネットで売っているものと微妙にマークとかが異なります。手漉き半紙千枚4千円くらいのものを練習用にしてみてはいかがでしょうか。もちろん、好みもありますし。

    あとの下敷き、文鎮、水差しなどは、安いものならば数百円です。下敷きは薄いのと厚いのがありますが、厚いのを選んだ方が良いらしいです。極端な話、水差しなんかはたれないガラスの醤油差しとかが一番便利かもしれませんが、まぁ趣味の問題なので。ちなみに今私が「えぇなぁ・・・」って思っている水差しは銀製で3万円以上します(^^;

    使っていると、色々とまた「やっぱこんな感じのやつが欲しいなぁ・・・」ってなってきます。その時に、ひとつずつじっくり探していくのもまた楽しいんですよね。
    長々と書きました。

  3. 8 月 25th, 2007 at 20:30 | #3

    詳しく説明していただき、ありがとうございます。

    やはり実店舗に行って現物を色々比較しながら必要なモノを揃えていくのがよさそうですね。
    何の知識も無い状態でネットショップを利用するのは難しい(^^;

  4. 8 月 25th, 2007 at 22:08 | #4

    > やはり実店舗に行って現物を色々比較しながら
    > 必要なモノを揃えていくのがよさそうですね。
    > 何の知識も無い状態でネットショップを利用するのは難しい(^^;

    そうですね。筆や硯にかぎらず、同じところが作った同じ名前のものでも「違う」というのが普通みたいですから。

    でも、ある程度道具についての趣向と知識、妥協がついてきたら、ネットショップも魅力的です。例えば紙や墨。たとえ新しいものでも、桐箱に入れて自分で寝かせれば、安く購入できて良いものが手に入ります。私も練習用の墨や半紙は、ネットショップを利用しようと考えています。

  1. No trackbacks yet.